電話関連費用の大幅コスト削減

見積2億円のIP電話を820万円で構築し、電話料金の年間費用を400万円削減した事例が一部で話題になってますね。

「見積もり2億円のIP電話を820万円で構築した秋田県大館市から学べること」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20090209/324420/

うちもこのノウハウはあるので、これと同じことができます。
ただ、現地で配線や設定作業となると現場に応じた移行を綿密に行う場合は、要望をヒアリングしながら手探りで考案する必要があり、人件費がかさみます。
例えば、都内1フロア50席に対してでも、同様のシステムをうちが見積もった場合、システム提供に60万円前後、環境にあわせた移行作業などアレンジに90万円前後、IP電話機やPBX用のサーバ含めた機材に150万円前後かかってしまうと思います。(従来に比べたら導入費用が半額程度かもしれないのと、電話料金が相当下がるので、十分メリットはあるかもしれませんが)

これだと、うちも毎回違う要件で現地に設定するコストがかさんでしまい、相手も担当者の人件費がかかるため、IPVやFAXをシステムでコントロールしたかったりソフトフォン連携するなど従来できなかったことをする特別な用途がなければメリットが少ないと思います。
そこで、もっと手軽に導入できるように、このPBXのシステム自体をネットワーク上においた、SaaS型のシステムに力をいれています。

携帯電話のWEB画面で会社の電話帳を共有できるような機能を作っており、携帯から固定電話回線に繋げられるようにしています。
また、FAXも使用中のメールで送受信できるようにしています。

SaaSの場合、メリットとして
1.導入コストが安い
2.会社の規模や用途にあわせて契約を増やしたり減らしたりすることができる
3.社内でシステムを抱えなくて良い
といったことがあります。

また、0120番号を契約して銀行のような入力番号に応じた電話案内を作成することもできるようにしており、今の電話は残したまま、追加の便利な電話システムとして使って慣れてもらうという使い方を推奨しています。

あとは、WEBと連動できるので、ミクシィ年賀状の電話版もできます。電話番号は公開されてないけど、許可した範囲の人とだけ電話できるような感じなんですが。

テレビがアナログが終了するのと同じように電話も徐々にアナログからIPに刷新されていくんですが、先行者利益を得るためにシステムノウハウを溜め込みました。できることが多くてコールセンターのシステムとか作りこめばほとんどのことはできるんですが、今のアナログ電話機で満足してる人に完全互換で今のより低価格にするのはたいして効果ないので、ちょっと持て余してます。